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2025/12/23 15:30

グレイシー・エイブラムス/アーロン・デスナー/ボン・イヴェール、銃暴力根絶を支援する新曲「Sold Out」公開

 “最も素晴らしい季節”とされるこの時期に、相次ぐ銃撃事件が影を落とした。現地時間2025年12月13日には米ブラウン大学で銃撃が発生し、学生2人が死亡、9人が負傷。翌12月14日にはオーストラリアのボンダイ・ビーチで、ハヌカの祝賀行事中に銃撃が起き、15人が死亡、40人以上が負傷した。こうした状況を受け、グレイシー・エイブラムス、アーロン・デスナー、ボン・イヴェールは、銃暴力の根絶に取り組む非営利団体Everytownを支援するための楽曲をリリースした。

 エモーショナルな新曲「Sold Out」でエイブラムスは、「The system works and we all stay terrified(システムは機能しているのに、私たちは怯えたまま)/ What are we doing here, think we got sold out(ここで何をしているんだろう、裏切られた気がする)/ Looks like another year without a way out(出口の見えない一年が、また始まるみたいだ)」と歌っている。同曲はBandcampで5ドル(約780円)で配信されている。

 3人は連名の声明で、「この楽曲は、学校での銃撃事件を受けて昨年制作しました。今週、再び胸が張り裂けるような出来事が起き、この曲を思い出しました。ホリデー・シーズンに共有するには悲しい曲ですが、世界は傷ついていて、私たちは目を背けるべきではありません。米国における銃暴力の終結に尽力する団体、Everytownを支援できることを誇りに思います。この曲は、銃暴力削減という彼らの使命への認知を高めるためにリリースします。彼らが行っているとてつもなく重要な活動について、ぜひ公式サイトをご覧ください。皆さんにたくさんの愛を送ります」とコメントした。

 デスナーは、自身のインスタグラムのストーリーズでエイブラムスの投稿をシェアし、感謝の言葉も添えた。「@gracieabrams、僕たちが共有する深い悲しみを表現し、行動へとつなぐ方法を見つけてくれてありがとう @everytown」と記している。

 【グラミー賞】ノミネート歴を持つエイブラムスは、個人的に大切だと考える問題について発言することをためらわないことで知られる。ブラウン大学とボンダイ・ビーチでの銃撃事件に加え、現地時間12月15日にはロブ・ライナー監督と妻ミシェル・ライナーが自宅で殺害されていたことが明らかになると、彼女はドナルド・トランプ米大統領の一連の悲劇への反応を強く批判する声明を発表した。

 訃報後に大統領がTruth Socialで“TRUMP DERANGEMENT SYNDROME(トランプ妄執症)という精神を蝕む病”に苦しんでいたと故人を侮辱したことを受け、エイブラムスは当時、「家族が耐えうる想像を絶する悲劇から24時間も経たないうちに、私たちは大統領が再び、人類史上でも最も有害で卑劣な自己愛を露わにするのを目にしています。到底擁護できません」と綴り、「世界に満ちる痛みを表す言葉を見つけることが、ますます難しくなっています。傷ついているすべての人のために、私はろうそくに火を灯します」と続けた。

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